特 徴
ラスキル100は鉄系製品に処理して脱錆と脱脂を行い同時に皮膜化成も行える最新の優れた処理剤です。
化成皮膜は緻密な燐酸塩皮膜で塗装の密着性、防錆性が優れています。
処理工程
<<使用方法>>
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工程 |
処理剤 |
処理濃度 |
処理温度 |
処理時間 |
1 |
脱錆、脱脂 皮膜化成 |
ラスキル100 |
原液1:水3 (25% 容積) |
室温〜60℃ |
5分以上 |
2 |
水洗 |
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3 |
後処理 |
サビーヌ |
5% |
室温〜60℃ |
1/2 〜1分 すみやかに行う |
4 |
水切乾燥 |
赤外線、ガス、その他 |
150℃以下 |
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- ラスキル100の処理方法は浸漬法又は刷毛塗りで行って下さい。
常時処理する時、錆・油の多い時は浸漬法が有利です。
一般に標準処理液(原液:水3)を使用しますが錆や油の多い時は原液1:水1(50%)位まで増量して下さい。又加温すると効果が良くなります。
ラスキル100にて処理すると、錆・油が溶出除去され、その後に燐酸鉄の皮膜が化成します。
ラスキル100の処理設備は18-8ステンレス鋼(SUS316)、プラスチック等、耐酸性の材質を用いて下さい。
処理剤の取扱いはゴム手袋等保護具を使用し、もし附着した時は水で良く洗って下さい。
- 水洗
ラスキル100処理後は乾燥しないようにすぐに清浄な水で水洗して下さい。
- 後処理
サビーヌ処理によって防錆力、塗装密着性を向上します。
サビーヌ処理液は劣化したら更新して下さい。(本工程は省略することもあります)
- 水切乾燥
処理後はできるだけ速やかに適当な方法で乾燥して下さい。塗装は乾燥後、なるべく早く行って下
さい。
荷姿 : 10 Kg キュービテナー入り
対象物
錆取り剤の対象物としては、鉄鋼物の除錆に用いられます。
塗装の前処理以外に、その他の使用例としてバイクの燃料タンク、部品・ねじの錆落とし、レストア車の錆落とし等にも使用できます。
ラスキルQ&A
Q:ラスキルの成分は何ですか?
ラスキル100は、リン酸・界面活性剤・被膜化促進剤が入っています。
ラスキル135は、リン酸・界面活性剤・キレート化剤が入っています。
ラスキル305は、塩酸・リン酸・界面活性剤が入っています。
Q:それぞれの違いは?
ラスキル100は、錆取りと同時にリン酸鉄被膜も行えます。
ラスキル135は、エッチング防止剤入りのため、酸から素材が侵されるのを防ぎます。
ラスキル305は、処理能力が速く幅広く使用できる錆取り剤です。
Q:何に使用できますか?
本剤は塗装処理工程での錆取り剤ですが、応用として、部品・ネジの錆落し、工具の錆落し、鉄パイプの錆落し、バイクの燃料タンクの錆落し、レストア車の錆落し等にも使用できます。
基本的には鉄製品への使用が可能です
Q:使用量は?
強固な錆の場合は、50%濃度で使用して下さい。軽度の錆の場合は、15〜30%濃度で使用して下さい。
Q:素材の変色はありませんか?
錆取り後、長時間浸漬させておくと酸で素材が侵され、変色する危険があります
Q:錆取り後、錆が発生することはありませんか?
防錆剤ではありませんので、錆を出しにくくするには、当社製品のサビーヌで防錆処理することをお勧めします。
Q:処理したあとは?
処理するにしたがい、錆等の汚れが液中に入って劣化してきますので落ちが悪くなってきたら入れ替えをして下さい。
Q:処理した後の薬剤は?
廃液は廃棄物処理業者に委託するか、中和処理した後、排水して下さい。。
Q:他の洗浄剤と併用して使えますか?
錆取り剤は酸性のため、絶対にアルカリ性の薬剤や他の洗浄剤と一緒に使用しないで下さい。
また塩素系の洗浄剤とは混合しないで下さい。塩素ガスが出て大変危険です。
塗装前処理行程図